ボーリング試験(標準貫入試)
資材やボーリング機械を車から積み下ろします。車両は,2t~4tの移動式クレーン付きトラックが一般的です。
資材・機材をボーリング地点まで運びます。近傍までトラックが近寄れる場合は短時間で据え付けできますが,トラックで近寄れない場合は,小型運搬車や人が担いで運搬するので時間がかかります。
ボーリング機械をセットします。機械は水平に置きます。
ボーリングに使う鉄管を上げ下げするために三脚のやぐらを立てます。やぐらは単管パイプを使って補強します。
ボーリングの孔の近くに泥水バッグという穴を掘ります。
ボーリングに使う水です。水が無いとボーリングできません。通常このようなタンクに水を溜めて運搬しますが,上水道や川がある場合はそこから汲み上げたりもします。
いよいよボーリング掘進が始まりました。先端に刃のついた鉄管を回転させて少しずつ掘っていきます。
実際に掘ったボーリング孔です。孔の大きさは10cm程度です。
1mまでボーリングする毎に標準貫入試験を行います。標準貫入試験は,63.5kgの非常に重いおもり(モンケンといいます)でボーリング孔に入れた鉄管を叩きこみ,30cm叩き込むのに要した打撃の回数を数えます。
標準貫入試験で叩き込んだ鉄管先端には,叩き込んだ区間の土が入ってきます。この土を観察して,試験を行った深度の土が粘土なのか砂なのか砂利なのかを判別します。
室内土質試験を行うための土のサンプリングに使うサンプラーです。刃先に凹みや欠けているところが無いかチャックします。
サンプリングを行うところです。室内土質試験を行うためには,元の地盤を乱さないようにそっくりそのままくり抜く必要があり,気を使う作業です。
サンプリングした土質試験用の試料です。長さは1mくらいです。
ボーリングが終わりました。実際に掘った深さまで鉄管を挿入し,証拠写真を撮ります。
ボーリングの資材・機械を撤収します。
最後にボーリングの孔をセメントで埋めて,周りを掃除して終了です。